シェルスクリプト②(declare,配列,連想配列)
declareでの変数宣言
オプションをつけることで、変数に属性を付与できる
オプション | 意味 |
---|---|
-r | 変数を読み取り専用 |
-i | 変数を整数とする |
-a | 変数を配列とする |
-A | 変数を連想配列とする |
指定しない場合は、型は文字列になる
読み取り専用ならreadonlyコマンドをつかうとよい
配列
配列は要素を並べて格納し、インデックスという番号で参照できるデータ構造。 インデックスは0からはじまる。
- 配列の作成
配列変数の右辺に()を書いて、要素を記述する。これを複合代入と呼びます。
# fruit=(apple orange banana)
空の配列
# list=()
declareでの配列宣言
# declare -a arr1
- 要素の参照
配列の要素の参照は${配列名[インデックス]}
# echo ${arr1[0]}
インデックスを指定しない場合は、インデックス0が参照される。
要素の数を取得するにはインデックス"@"を指定 ${#配列名[@}}
# echo ${#arr1[@]}
- インデックスを利用した代入
bashの配列は連続している必要がないので、空のある配列は複合代入がつくれる。 以下だとインデックス2と4が空文字列の配列ができる。
# arr2=(test0 test1 [3]=test3 [5]=test5 test6 )
- 配列の中身を変更
# test3=(hoge1 hogehoge) # test3[1]=hoge2 # # echo ${test3[0]} # echo ${test3[1]}
- 要素の削除
# unset test3[1]
- すべての要素の参照
配列のすべての要素を参照する場合は、インデックスに*や@を指定
# test4=(hoge0 hoge1 hoge2 hoge3 hoge4) # echo ${test4[*]} # echo ${test4[@]}
""でくくった違いも"$@"と"$"と同じで、 "${配列[@]}"は要素が個別の文字列として展開される "${配列[]}"は配列全体をIFS変数の最初の1文字(たいていはスペース)で連結した1つの文字列として展開される 基本的には"${配列[@]}"を使うのがよい。
配列のコピーに使える
# test4_2=("${test4[@]}")
- 要素の追加
"${配列[@]}"の他の使い方は、元の配列の先頭や末尾に要素を追加した、新しい配列の作成です
# test4_3=(hoge5 hoge6 "${test4[@]}") # 配列の先頭に要素を追加 # test4_4=("${test4[@]}" hoge7 hoge8) # 配列の末尾に要素を追加
- 値の存在するインデックスの取得
${!配列名[*]}や&{!配列名[@]}みたいに、配列名の前に!をつけると、配列の中で値が存在するインデックス一覧を取得できる
# echo ${!arr2[@]}
連想配列
連想配列はkeyとvalueのデータ構造 hashとかmapとかdictとか言われるやつ
declare -Aで連想配列宣言をする。 これを忘れると配列になってしまうので、注意。
# declare -A user=([id]=1 [name]=testuser)
- 要素の参照
# echo ${user[id]} # echo ${user[name]}
# echo ${#user[@]}
- 要素の代入
連想配列ではキーを指定して、キーに対応する値があれば上書き。なければキーと値を追加します。
# user[name]=testuser2 # 上書き # user[country]=Japan # 新規にキーと値を追加
- 要素の削除
- unsetコマンド
# unset user[name]
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